


そして私たちはひとつになる——————

うた
あなたへ捧ぐ、地獄からの愛の詩篇
融国
皇紀2605年―――銃後をも巻き添えにした酸鼻極まる戦いの末、精強なる将兵達は虚しくも骸と化し、
世界に威光を知らしめた誉れ高き兵器は鉄屑となり、神でさえ人となった。
そんな時代の片隅に、灯した瞋恚の炎を絶やさぬ者たちがいた。
決死の覚悟を示し、滅びの運命に抗う者がいた。
元帝国陸軍大尉、桐島紘一もその一人であった。
憂国の至情に燃える同志を率いて、桐島は叛逆の狼煙を上げる。
かつて抱いた愛国の忠義が妄執へとすり替わり、もはや自らが帝国の亡霊と成り果てていることに
気づかぬまま、青年たちは命を華と散らしていくのだ。
そうして多大なる犠牲を払い、怨念の先に邂逅するは――元敵国軍大将の息女、
アメリア・ハルゼー少尉。
輝くばかりの気高さを持つ少女と護国の鬼と成り果てた男。
互いに譲れぬ矜持と執念、その相剋の末に、ふたりは無窮の地獄へと堕ちていく。
昏き闇の中には国の為に在る軍人など何処にもいない。あるのは、狂った獣と壊れゆくひとりの少女。
繰り返される悪夢の果てに、何を見るのか――――――
きりしま こういち
桐島 紘一
/主人公
CV.白火シン
20代/182cm80kg/A型

「今こそ、天に代わりて不義を討つ。
昇る朝日と諸共に、帝国の威光を知らしめるのだ」
眉目秀麗、文武両道。漆黒の髪に血のような深紅の瞳。
憂いを帯びた雰囲気と陰のある美貌を持った青年。
戦後に解体された皇軍の元陸軍歩兵大尉。陸軍きってのエリートである近衛師団の出身で、戦時中は主に禁闕守護の任に就いていた。大戦末期には陸軍士官学校の教官に転属し、前途有望な若年将校の育成に注力する。忠に篤く、義を重んじる廉潔な軍人として、士官候補生たちからは畏敬視された。普段は寡黙で厳格な印象を受けるが、仲間の戯れの言葉には冗句を返すなど、人間的な一面を覗かせることも。
高貴な血を引く令嬢の母親と、軍人の父親との間に生まれた。身につけている軍刀は、亡くなった父親の遺品。幼少期は身体が弱く内気な文学少年だったが、父親の英才教育を受け、虚弱体質を克服した過去を持つ。
帝国に最後の“救国の風”を呼び起こすべく、自らをはじめとした元皇軍将校と複数人の生徒隊による秘密結社「御楯乃会(みたてのかい)」を組織し、進駐軍に対する反攻作戦を計画する。アメリアの誘拐は当初の作戦予定にはなく、単に手違いによるものだった。しかし、彼女を教育しているうちに、崇高な意志は妄執と化す。
やがて自らが至誠の対極にあることにも、彼は違和感を抱かなくなった。

![]() 桐島立ち絵_仮 |
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![]() 桐島紘一_衣装設定 |
ギャラリー
※画像は開発中のものです。製品版と仕様が異なる場合があります。
※CGイラストについては新規絵を随時作成中です。
―――溶ける、熔ける、全てが融ける。
国への忠義も、少女への想いも、何もかもが。
炉にくべられた薪のように煌々と燃えて、尽きて、
消えていく―――――――。

彼女と過ごした日々は 私にとって 何物にも代えがたいものだった